「思考軸をつくれ」(出口治明著 英治出版)読了
著者は戦後初の生命保険ベンチャー企業、ライフネット生命を立ち上げたビジネスマンであるとともに、読書家、教養人としても知られている。
この本は多分、20代、30代の若者に向けて書かれたものと思われるが、50代の私が読んでも、学びの多い本であった。
特に印象に残ったのは、ある一定のレベルまでインプットし続けないと、アウトプットはできないという指摘である。
私はインプットするとすぐにアウトプットする人間である。このように感想を書いたり、読んだ本のことを人に話したりする。2週間に3回はそのようなことをする。それは読んだ本の記憶を定着させるためだ。
おそらく出口氏のいう「アウトプット」はある課題について本やブログを書いたり、講演をしたりすることを意味していると思うが、自分がブログを書き始めて思うのは、ネタを探すのが大変だということである。
やはり、ある一定レベルまでインプットしないと風呂のお湯があふれ出すようにアウトプットはできないものである点、同感である。私も、これから隙間時間を使いながらインプット量を増やしていこうと思う。
次に印象に残ったのは「思考軸」に縦と横がるという点だ。縦は「歴史」、よこは「同時代の世界へ視野」だ。これも今までの大量インプットに裏打ちされていると思う。
何れにしても自分の「無知」を思い知らされた本であった。