書評です
「やり抜く人の9つの習慣(ハイディ・グラント・ハルバーソン著、林田レジリ浩文訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、ISBN978-4-7993-2113-3)」読了。
私には2027年に達成したい目標が一つある。そのために昨年末1ヶ月間かけて、2026年までに「いつ、何をやるべきか」考え抜いた。そして、「2017年達成目標」を7つ決めた。今年も半分が終わりなんとしてる今、達成できた目標は1つしかない。心が折れそうな時にこの本が出てきた(6月22日発売)。早速、買って読ませていただいた。一言でいうと「ホームラン本」である。折れそうだった心に力がついた。
9つの習慣が各1章だてで書かれてある。
1:目標に具体性を与える
2:目標達成への行動計画を作る
3:目標までの距離を意識する
4:現実的楽観主義者になる
5:「成長すること」に集中する
6:「やり抜く力」を持つ
7:筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
8:自分を追い込まない
9:「やめるべきこと」より「やるべき」ことに集中する
これだけ見てると何か言い尽くされたことばかりが並んでいるように見える。私も「はっ」としたのは9くらいだった。「ま、120ページくらいだから読んでみるか。」で読み始めたら、これが「目から鱗」の話が続くのである。
まず、最新の心理学実験と知見に基づいて書かれているので説得力がある。例えば6の「やり抜く力」を持つ、からだが「固定的知能観」と「拡張的知能観」という言葉が出てくる。前者は「個々人の知能とは持って生まれたものとして固定されている」という考え方で、後者は「能力は経験や努力を重ねることによって高めることができる」とする考え方である。そして前者の考えを「間違えだ」と断定している。どの分野においても「成功した人は、数千時間にわたって、目的に沿った練習を地道に続けている」ということが、これまでの研究で明らかになっている、というものです。
長くなるのでこの本で得た気づきを、もう2つ紹介する。9の「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する、から。「目標をどう表現するかで結果は変わる」ということ。2つ目は8の「自分を追い込まない」より「どんな目標であってもできるだけ簡単な方法を見つける」だ。
私は今後、この本を座右に置きくじけそうになった時に読み返すようにしたい。120ページだからすぐに読める。あと参考文献のリストが載ってるのもいい。とにかくオススメです。